ランチャー / ホームアプリ

Lawnchair Legacyの設定と使い方

※この記事は https://eizone.info/ より移行したものを再編集したものです。

Lawnchair Legacyは、「Lawnchair 2」のアプリ名で Playストアに公開されていたホームランチャーです。現在はメンテナンスモードになっており、Playストアの APIレベルとセキュリティに関する重要な更新のみ実施されています。

Lawnchair Legacyは、Lawnchairシリーズの中で唯一の安定版ですが、サポートしているのは Android 9.0までです。
Android 10以降のデバイスにはインストールできません。

Lawnchair Legacyの概要

Lawnchair Legacyの用途と活用シーンです。使用目的や導入を検討する際の参考にしてください。

Android端末のホーム画面をシンプルにカスタマイズしたい場合や、Pixelランチャーに近い操作感を利用したい場合。

情報収集のないクリーンなホームアプリを使いたいとき、検索やドロワー操作を素早く行いたいとき、既存のホームアプリから乗り換えて使いやすさを確保したいときなど。

機能と特長

  • Launcher3(Pixel Launcher)をベースにした AOSP互換ランチャー
  • 広告表示や個人情報の収集がない
  • 軽量設計によりメモリ消費を抑えた動作
  • ホーム画面のグリッド数を変更可能
  • アイコンサイズやラベル表示を調整可能
  • ジェスチャー操作によるアプリ起動や動作切替に対応
  • ドックや検索バーをカスタマイズ可能

AOSPは、Googleが主導して公開している Androidのオープンソース版プロジェクトです。スマートフォンの基本OS部分(ホーム画面、設定アプリ、システムライブラリなど)が含まれ、誰でも自由に取得・改変・利用できます。
AOSPは「純粋な Androidの基盤」と位置づけられ、Pixelや Samsungなど各メーカーの独自機能はこの AOSPをベースに追加・改変されています。カスタムランチャーや独自OS(LineageOSなど)も、このAOSPを基に開発されています。

Launcher3は、AOSPに含まれる標準的なホームアプリ(ランチャー)の名称です。Googleが公開しているオープンソース版であり、基本的なホーム画面やアプリドロワーの機能を提供します。
多くのカスタムランチャーやメーカー独自UIの基盤として利用されています。
Pixel Launcherは、Launcher3をベースにした Google Pixelシリーズのスマートフォンに搭載されている公式ランチャーです。
独自の検索バー、ウィジェットのデザインなど、Pixel専用の拡張機能を備えています。


アプリ情報・システム要件

下のタブから各情報をご確認ください。

アプリ情報

開発元

Lawnchair Team(オープンソース開発コミュニティ)

開発元の拠点

グローバル

公式サイト

https://lawnchair.app/

アプリの詳細ページ

https://play.google.com/store/apps/details?id=ch.deletescape.lawnchair.plah

アプリのバージョン

2.0-2589(開発終了)

提供形態

オープンソースソフトウェア(OSS)

ライセンス形態

Apache License 2.0(オープンソースライセンス)

Git

Git

システム要件

OS

Android 5.0以降 Android 9.0まで

CPU

メモリ

ストレージ

第三者と共有されるデータ

デベロッパー申告による他の企業や組織と共有するデータはなし。

インストールと設定

Android 9.0以下であれば、Playストアから Lawnchair Legacyをインストールできます。

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Playストア から[Lawnchair Legacy]をインストールします。

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インストールした Lawnchairを開くと、ウィジェット作成とデータへのアクセス許可を求めてくるので、「Lawnchairによるウィジェットの作成とデータへのアクセスを常に許可する」にチェックを入れて「作成」をタップします。

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端末内の写真、メディア、ファイルへのアクセスを許可します。

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ホームアプリの選択ウィンドウが開いたら、[Lawnchair]を選択して「常時」をタップします。

通知へのアクセス許可

Lawnchairで通知ドットを表示するため、通知へのアクセスを許可します。

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[Tap to set up]をタップします。

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ダイアログが表示されるので「設定を変更」をタップします。

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最下部にある「通知ドット」をタップします。
「通知へのアクセス権限」に関するダイアログが表示されるので、「設定を変更」を選択します。

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[ 通知へのアクセス許可]を有効にします。

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ホーム設定

ホーム画面のグリッド数やドック、検索バーなどの編集は、[ホーム設定]で行います。

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ホーム画面の空いている箇所をロングタップするとメニューが開くので、[ホーム設定]を選択します。

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編集する項目を選択して、カスタマイズします。

  • テーマ
    ダークテーマや透明度、アイコン形状など外観を調整。
  • デスクトップ
    ホーム画面のグリッド数、アイコンサイズ、ラベル表示、スクロール挙動などを設定。
  • At A Glance
    ホーム画面上部のウィジェット領域に日付や天気を表示する機能。
  • ドック
    画面下部に配置されるドックの背景スタイル、アイコン数、検索バー表示をカスタマイズ。
  • ドロワー
    アプリドロワーのレイアウト、スクロール方向、背景透過度、アプリ並び順を調整。
  • 検索
    検索バーのスタイルや検索エンジンを選択し、検索動作をカスタマイズ。
  • Plugins
    Googleフィードや外部拡張機能との連携を有効化する機能。
  • ジェスチャー
    上下スワイプやダブルタップなどにアプリ起動や動作を割り当てる機能。

Lawnchairは外部モジュール[Lawnfeed]をインストールすることで、Google Discoverに相当する機能を有効にできましたが、Lawnchair Legacyが古い APIや署名に依存しているため、Googleアプリとの互換性が維持されておらず、[Lawnfeed]をインストールしても、[Plugins]設定で Googleアプリを有効にできません。

ダークテーマ

ダークテーマは Android 10からサポートされましたが、Lawnchairを使用すると Android 9.0以下のデバイスでもダークテーマを利用できます。

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[テーマ]の[外観]を開きます。

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「ダークテーマ」をタップします。

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常時ダークテーマを適用する場合は「有効」を選択します。

レイアウト

ホームやドックに表示するアイコンの数を調整する場合は、グリッド数を編集します。

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ホームのアイコン表示数は、[デスクトップ]の[アイコングリッド]で数値を設定します。

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必要に応じて、アイコンのサイズやアイコンの下に表示するラベルの表示を設定します。

検索バー

検索バーには、ホーム画面の最下部に表示されているドックの検索バーと、ドックを上にスワイプして表示されるドロワーの検索バーがあります。
ドックとドロワーの検索プロバイダは共通ですが、ドロワーの検索バーはデフォルトでグローバル検索が有効になっています。

用語解説

グローバル検索とは、端末内のアプリ検索に限定せず、インターネット検索や連絡先など複数の情報源を横断的に検索する仕組みです。
Lawnchair Legacyのグローバル検索では、インストール済みのアプリに加え、Webサイト、端末に保存された連絡先、ホーム画面に登録されたショートカットが検索対象となります。

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検索プロバイダは、「Search Engine」で変更できます。

検索プロバイダはデフォルトで Googleアプリに設定されています。
[Google]を選択するとブラウザ経由での検索になり、その他の検索エンジンもブラウザ経由での検索になります。
[アプリ検索]に設定するとグローバル検索が有効な場合でも、検索対象はローカルにインストールされているアプリのみになり、ウェブ検索や連絡先は検索されません。

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検索バーの非表示や、グローバル検索の無効化などの設定も可能です。

AT a Glance

[At a Glance]は Lawnchair が実装しているホーム画面用のウィジェットで、日付・時刻・天気・バッテリー残量・通知などを表示できます。

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プレビューで確認しながら表示スタイルを設定できます。

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天気を表示する場合は、[天気の提供元]で[OpenWeatherMap]を選択します。
[都市]は「都市名+国」の形式で指定します。

OpenWeatherMapは都道府県の指定ができないため、都市名が複数存在する場合は、正しいデータを受信できない可能性があります。
OpenWeatherでは都市コードやGEOコードでの呼び出しをサポートしていますが、使用する APIが異なるため、Lawnchair Legacyに組み込まれている APIでは利用できません。

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AT a Glanceに表示する日時・天気以外のデータは、[データソース]で編集できます。

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不要なデータは、[Drag Up to Enable]のラインまでドラッグで移動します。

バックアップ

Lawnchairの設定はアプリの配置も含めてバックアップできます。また、バックアップファイルを使用して別のデバイスで復元することも可能です。

バックアップファイルは通常 JSON 形式で保存され、設定やレイアウトを再現できますが、ウィジェットの内容や外部アプリ依存のデータまでは完全には復元できない点に注意が必要です。

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バックアップは、[Back Up & Restore]で作成および、バックアップファイルからの復元が行えます。

備考

Lawnchair 2は 2019年 12月の更新を最後に開発が停止し、プロジェクトは Patryk Michalik 氏のチームによって 2021年に再開されますが、Lawnchair 2はサポートの終了が告知されます。
2022年3月には Lawnchair 12.1 Alphaがリリースされましたが、開発チームの多忙により再びメンテナンスモードとなりました。その間、Lawnchair 2は APIレベルが更新されず、Googleの新ポリシーにより Playストアから非公開となります。

その後、MrSluffy氏らの働きかけでプロジェクトが復活し、2024年4月に Lawnchair14 が公開され、同時に Lawnchair 2は APIレベル更新のうえ「Lawnchair Legacy」としてPlayストアに再掲載されました。

更新履歴

  • 2025-08-26:eizone.info(初版公開日 2022-9-18、最終更新日 2024-07-3)の記事を編集して初版公開

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