メールクライアント / ウェブメール未分類

Proton Easy Switch の使い方

※この記事は https://eizone.info/ より移行したものを再編集したものです。

Proton Easy Switchは、Gmailや Outlook.comから、メール・連絡先・カレンダーを Proton Mail・Protonカレンダーにインポートする専用ツールです。

Proton Easy Switchの概要

  • GmailおよびOutlook.comアカウントからのデータ移行に対応
  • メール、連絡先、カレンダーのインポートが可能
  • 外部アカウントの認証連携により、Web上で移行処理を実行
  • 移行対象のデータは選択が可能

利用条件と仕様

対応アプリ

Proton Mailウェブアプリ

使用前提条件

既存メールの IMAPアクセス有効化

対象バージョン

Proton Mail 4.0以上

移行対象

メール(メッセージ・添付ファイル・ラベル/ フォルダ)・連絡先・カレンダー

操作手順

Proton Easy Switchは、Proton Mailのウェブアプリ で[設定]を開き、左サイドパネルにある[Easy Switchでインポート]から操作します。

設定するメールサービスを選択してください。

Gmailアカウントを接続する際は、Googleアカウントにサインインするので、メールと同時に連絡先とカレンダーがインポート対象として自動的に認識されます。

Proton Easy Switch 002

Easy Switchの画面で、[1回限りのインポート]から「Googleからインポート」を選択します。

Proton Easy Switch 003

インポートする対象にチェックを入れて「インポート開始」をクリックします。

Proton Easy Switch 004

説明画面になるので「続行」をクリックします。

Proton Easy Switch 005

インポートする Gmailのアカウントでログインします。

Proton Easy Switch 006

Protonの Googleアカウントへのアクセスを許可します。

Proton Easy Switch 008

インポートされるメッセージは、初期設定で[過去3ヶ月]になっており、[gmail.com yyyy年m月d日 hh:mm]のラベルが付きます。

Proton Easy Switch 009

メールのインポート期間やラベル、インポートするラベルなどは、[カスタマイズ]で編集できます。

Proton Easy Switch 010

設定が完了したら「インポート開始」をクリックします。

インポートは、メッセージの数によって数時間~数日かけて処理が行われます。
また、インポートは 処理を開始した時点で サーバに保存されているメッセージが対象で、新着メッセージはインポートされないため、転送設定が必要です。

Gmailの転送設定

Gmailの転送設定は、Easy Switchから実行できます。

Proton Easy Switch 011

Easy Switchの設定画面で、「Gmailからの自動転送の設定」をクリックします。

Proton Easy Switch 013

「Googleサインイン」をクリックして、Googleアカウントにログインします。

Proton Easy Switch 012

Protonからのアクセスを許可すると、Gmailの自動転送が有効になります。

Proton Easy Switch 014

自動転送が有効になると、Easy Switchの[履歴]に登録情報が表示されます。

Easy Switchの自動転送機能は、無料プランでは 1つのGmailアカウントのみ登録可能です。
複数のGmailアカウントから Proton Mailに転送したい場合は、Gmailアカウント側で個別に転送設定が必要です。

Outlook.comのアカウントを接続する際は、Microsoftアカウントにサインインするので、メールと同時に連絡先とカレンダーがインポート対象として自動的に認識されます。

Proton Easy Switch 002

Easy Switchの画面で、[1回限りのインポート]から「Outlookからインポート」を選択します。

Proton Easy Switch 003

インポートする対象にチェックを入れて「インポート開始」をクリックします。

Proton Easy Switch 016

Microsoftアカウントにサインインします。

Proton Easy Switch 017

Protonからのアクセス許可に「同意」します。

Proton Easy Switch 018

インポートされるメッセージは、初期設定で[過去3ヶ月]になっており、[outlook.jp yyyy年m月d日 hh:mm]のようなメールアカウントに日時が追加されたラベルが付きます。

Proton Easy Switch 019

メールのインポート期間やラベル、インポートするフォルダなどは、[カスタマイズ]で編集できます。

Proton Easy Switch 020

設定が完了したら「インポート開始」をクリックします。

インポートは、メッセージの数によって数時間~数日かけて処理が行われます。
また、インポートは 処理を開始した時点で サーバに保存されているメッセージが対象で、新着メッセージはインポートされないため、転送設定が必要です。

Outlook.comの転送設定

Outlook.comの転送設定は、Outlook.comの[設定]画面で編集します。

Proton Easy Switch 021 1

Outlook.comにログインして、右上にある[設定]アイコンをクリックします。

Proton Easy Switch 022

左サイドパネルの[メール]から[転送と IMAP]を開き、[転送]の「転送を有効にする」をオンにします。
[メールの転送先]が表示されるので、Proton Mailのアドレスを入力します。

iCloudメールのアカウントを接続する際は、Appleアカウントの管理画面で、アプリパスワードの発行が必要です。

Proton Easy Switch 023

Apple Account にサインインし、[アプリ用パスワード]を選択します。

Proton Easy Switch 024

「アプリ用パスワードを生成」をクリックします。

Proton Easy Switch 025

パスワードを使用するアプリ名を入力し、[作成]をクリックします。

Proton Easy Switch 026

表示されているパスワードをコピーして、メモ帳などで保存します。

Proton Easy Switch 002

Easy Switchの画面で、[1回限りのインポート]から「その他からインポート」を選択します。

Proton Easy Switch 027

インポートする対象を選択します。

カレンダーのインポートには ICSファイル、連絡先のインポートには CSVまたは VCFファイルが必要です。

Proton Easy Switch 028

メールを選択した場合は「続行」をクリックします。

Proton Easy Switch 029

[メールアドレス]にインポートする iCloudメールのアドレス、[パスワード]に発行したアプリパスワードを入力して、「次へ」をクリックします。

  • iCloudの IMAPサーバ:imap.mail.me.com
  • ポート:993
Proton Easy Switch 030

iCloudメールへのアクセスが成功すると、インポートの設定画面が表示されます。
インポートされるメッセージは、初期設定で[過去3ヶ月]になっており、[icloud.com yyyy年m月d日 hh:mm]のようなメールアカウントに日時が追加されたラベルが付きます。

Proton Easy Switch 0301webp

メールのインポート期間やラベル、インポートするフォルダなどは、「インポートをカスタマイズ」で編集できます。

Proton Easy Switch 031

設定が完了したら「インポート開始」をクリックします。

インポートは、メッセージの数によって数時間~数日かけて処理が行われます。
また、インポートは 処理を開始した時点で サーバに保存されているメッセージが対象で、新着メッセージはインポートされないため、転送設定が必要です。

iCloudメールの転送設定

iCloudメールの転送設定は、iCloudメールの[設定]画面で編集します。

Proton Easy Switch 032

左サイドパネルの上にある[設定]アイコンをクリックして、メニューから[設定]を選択します。

Proton Easy Switch 034

設定画面の左サイドパネルから[メールの転送]を開き、[メールの転送先]を有効にして、Proton Mailのアドレスを入力します。

iCloudカレンダーのインポート(ICSファイルの取得)

iCloudカレンダーをインポートする場合は、一時的にカレンダーを公開設定にする必要があるため、注意が必要です。

Proton Easy Switch 044

エクスポートするカレンダー横にある共有(アバター)アイコンをクリックし、[パブリックカレンダー]を有効にします。
リンクが表示されるので[コピー]をクリックしてコピーします。

Proton Easy Switch 045

ブラウザのアドレスバーにリンクを貼り付け、リンクの先頭にある[webcal]を[https]に書き換えて Enterキーを押すとファイルをダウンロードします。
ファイルをダウンロードしたら、必ず[パブリックカレンダー]を無効にし、カレンダーを非公開に戻してください。

Proton Easy Switch 046

ファイルは .vcs(vCard)なので、拡張子を .vcs から .ics に変更します。

Proton Easy Switch 047

Easy Switchに、拡張子を変更した ICSファイルを追加して、「インポート」で取り込みます。

iCloud 連絡先のインポート

iCloud 連絡先は、vCardファイルのエクスポートをサポートしています。

Proton Easy Switch 048

連絡先を開き、出力する連絡先を選択してから、右上にある[出力]アイコンをクリックし、[vCardで書き出す]を選択します。

Proton Easy Switch 049

Easy Switchに、ダウンロードした VCFファイルを追加して、「インポート」で取り込みます。

Yahooメールのアカウントを接続する際は、Yahooメールの設定画面で、メール用のパスワード設定が必要です。

Proton Easy Switch 035

Yahooメールを開き、右上にある設定アイコンをクリックします。

Proton Easy Switch 036 1

設定画面が開くので、左サイドパネルから[IMAP/POP/SMTPアクセス] を選択して、[パスワード設定]のリンクをクリックします。

Proton Easy Switch 037

パスワードを設定して「追加して次へ」をクリックします。

Proton Easy Switch 002

Easy Switchの画面で、[1回限りのインポート]から「その他からインポート」を選択します。

Proton Easy Switch 027

インポートする対象を選択します。

Yahooカレンダーは ICSファイルの出力をサポートしていないため、カレンダーのインポートはできません。

Proton Easy Switch 028

メールを選択した場合は、「続行」をクリックします。

Proton Easy Switch 038

下記の情報を各入力欄に設定して、「次へ」をクリックします。

  • メールアドレス:インポートする Yahooメールのアドレス
  • パスワード:設定したメール用のパスワード
  • メールサーバー(IMAP):imap.mail.yahoo.co.jp
  • ポート:993
Proton Easy Switch 039

Yahooメールへのアクセスが成功すると、インポートの設定画面が表示されます。
インポートされるメッセージは、初期設定で[過去3ヶ月]になっており、[ymail.ne.jp dd-mm-yyyy hh:mm]のようなメールアカウントに日時が追加されたラベルが付きます。

Proton Easy Switch 040

メールのインポート期間やラベル、インポートするフォルダなどは、「インポートをカスタマイズ」で編集できます。

Proton Easy Switch 041

設定が完了したら「インポート開始」をクリックします。

インポートは、メッセージの数によって数時間~数日かけて処理が行われます。
また、インポートは 処理を開始した時点で サーバに保存されているメッセージが対象で、新着メッセージはインポートされないため、転送設定が必要です。

Yahooメールの転送設定

Yahooメールの転送設定は、Yahooメールの[設定]画面で編集します。

Proton Easy Switch 042

Yahooメールの設定画面を開き、左サイドパネルから[メール転送]を選択します。
[自動転送を有効にする]にチェックを入れ、[転送先メールアドレス]に Proton Mailのアドレスを入力して「保存」します。

Yahoo連絡先のインポート

Yahoo連絡先は、CSVファイルの出力をサポートしています。

Proton Easy Switch 050

Yahoo連絡先を開き、[すべての連絡先]の 3点リーダーをクリックして、[連絡先をエクスポート]を選択します。

Proton Easy Switch 051

[連絡先のエクスポート]で「Yahoo!メール用に保存(.CSV形式)」を選択して「エクスポート」をクリックします。

Proton Easy Switch 052

LibreOfficeなどを使用して、ダウンロードした CSVファイルを開き、Protonの連絡先に合わせて項目を編集します。

📝 Proton連絡先の項目

表示名・メールアドレス・電話番号・住所・写真・組織・誕生日・記念日・肩書き・役割・メモ・URL・性別・言語・タイムゾーン・ロゴ・メンバー

Proton Easy Switch 053

Easy Switchで編集した CSVファイルを取り込むと、データが入力されているフィールドを検出するので、インポート先の vCardフィールドを選択して、「インポート」で取り込みます。

Banner Image

履歴 (インポート・自動転送の取り消し)

[履歴]画面では、インポート処理の結果が一覧で表示され、処理の状態確認や取り消し、Gmail自動転送の無効化などの操作が行えます。

Proton Easy Switch 043

[履歴]の[操作する]で、インポートを取り消す場合はリストから「インポートを取り消す」、自動転送を無効にする場合は「転送削除」を選択します。

[インポートを取り消す]を選択すると、インポートされたデータはすべて削除されます。
ただし、インポート時に自動で付与されたラベルは残るため、必要に応じて手動で削除してください。

再インポート

Easy Switchには「1回限りのインポート」と表記されていますが、インポートの利用回数に制限はありません。
インポート処理にエラーが発生した場合や、処理を中断した場合に再開できる仕組みになっています。

再インポート時の処理
  • 再インポート時に「履歴」を削除する必要はありません。
  • すでにインポートされているメッセージは重複してインポートされません。
    ただし、ゴミ箱に移動後、完全に削除したメッセージは再度インポートされます。
  • ラベルを編集しない場合、インポートした日時を示すラベルが自動で追加されます。
    このラベルは、すでにインポート済みのメッセージにも適用されます。

備考

Easy Switchは、Proton Mail バージョン 4.0で導入された「Import Assistant」の後継にあたる機能です。
基本的な構造は共通していますが、インポート時のラベル編集、処理履歴からの操作、Gmailの自動転送設定などが新たに追加されています。
また、Import Assistantがベータ版として公開されていた2020年当時は、Gmail側で IMAPアクセスや「安全性の低いアプリの許可」を手動で有効にする必要がありました。
現在ではこれらの設定が不要になっており、Gmailや Outlook.comを含む主要なサービスからのインポートがより容易になっています。

更新履歴

  • 2025-07-25:eizone.info(初版公開日 2020-12-04、最終更新日 2024-10-30)の記事を編集して初版公開

お問い合わせ

📬 ご質問・ご連絡は、メールか SNS(X または Bluesky)にて受け付けています。

原則として XではDMでのご連絡をお願いいたします。投稿への公開コメントでも対応可能ですが、内容により返信を控えさせていただく場合があります。
※ Blueskyには非公開メッセージ機能がないため、メンションによる公開投稿でのご連絡をお願いいたします。

※投稿内容に関するご質問には可能な範囲でお答えします。
ただし、当サイトはアプリの開発元ではなく、技術サポートや不具合の対応は行っておりません
また、すべてのご質問への返信を保証するものではありませんので、あらかじめご了承ください。