リカバリ

RecoveryFox AIのインストールと使い方

RecoveryFox AIは、内蔵・外付けストレージから削除されたファイルの復元スキャンを実行できるデータ復旧ソフトです。

RecoveryFox AIの概要

RecoveryFox AIの用途と活用シーンです。使用目的や導入を検討する際の参考にしてください。

削除してしまったファイルを復元したい場合。

誤ってゴミ箱を空にしてしまったとき、外付けHDDや USBメモリのデータを消してしまったとき、SDカードの写真を誤削除したときなど。

機能と特長

  • 削除済みファイルの復元処理を試行
  • フォーマット済みドライブのデータ復元に対応
  • 内蔵・外付けストレージをサポート
  • NTFS・FAT32・exFATなど主要ファイルシステムを認識
  • ファイルの種類別プレビュー表示を提供
  • フィルター機能によるファイルの絞り込みが可能

アプリ情報・システム要件

下のタブから各情報をご確認ください。

アプリ情報

開発元

WonderFox Soft

開発元の拠点

中国

公式サイト

https://www.wonderfox.jp/

アプリのバージョン

1.0

提供形態

商用ソフトウェア

ライセンス形態

プロプライエタリ(商用ライセンス)

サポートしているファイルシステム

NTFS、exFAT、FAT32

システム要件

OS

Windows 11/ 10/ 8.x/ 7/ Vista

CPU

Intel / AMD 1GHz以上

メモリ

4GB以上(8GB以上推奨)

ストレージ

1GB以上の空き

インストールと設定

データ復旧は、ストレージに残っている情報をスキャンして読み取る処理なので、ファイル削除直後の状態を維持することで復元の成功率が向上します。
Cドライブに保存されていたデータを復旧する場合、復旧対象のパソコンにアプリをインストールしたり、通常の作業を続けると、保存領域が上書きされてデータの復元ができなくなる可能性があります。

スライドを進めるには、画面右端の矢印をクリックしてください。

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インストールの手順
  • 公式サイト からインストーラーをダウンロード
  • ダウンロードしたインストーラーを起動し、ユーザーアカウント制御のプロンプトが表示されたら、「はい」で許可
  • セットアップで使用する言語を選択して「OK」をクリック
  • セットアップウィザードが開始するので「次へ」をクリック
  • 使用許諾書を確認して、問題なければ「同意する」をクリック
  • インストール先を確認して「インストール」をクリックして実行
  • 「完了」をクリックしてインストール完了
  • RecoveryFox AIは、起動時にユーザーアカウント制御のプロンプトが表示されるので、「はい」で許可する
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使い方

RecoveryFox AIは、FATやNTFSなどのファイルシステム情報を参照して削除マークされたファイルを検出する[クイックスキャン]を実行し、続けてファイル名などの情報が失われた領域も含めて、ストレージ全体から復元可能なデータを探す[AIスキャン(ディープスキャン)]を実行します。

内蔵ストレージのスキャンは、ストレージ容量に比例して処理に時間を要します。
場合によっては数時間かかるので、離席しても良いよう実行前に Windowsの電源管理で、デバイスの[スリープ]と[休止]までの時間を「なし」に設定してください。
デバイスがスリープになるとスキャンが停止します。

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RecoveryFox AIを起動すると、接続されているストレージを読み込んで開くので、スキャンするストレージをクリックして選択します。

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スキャンが完了すると、検出されたフォルダやファイルが一覧表示されます。
左サイドパネルは[パス別]と[種類別]で切り替えができ、[種類別]ではファイルタイプ別に表示されます。

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画像や PDFなど検出したファイルの一部は、コンテキストメニュー(右クリックメニュー)の[内容をプレビュー]を選択すると、プレビュー画面が開きます。

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左側のサイドパネルでフォルダ単位、右側のペインでフォルダ内のファイルを個別に選択して復元対象を指定し、「データ復元」をクリックして実行します。

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保存したファイルを確認して、復元処理が完了です。

スキャン時のエラー

RecoveryFox AIでは、AIスキャン中にエラーが発生することがあり、エラーが検出されたストレージではスキャン処理が中断されるため、データの復元は実行できません。

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テスト環境では、SDカードを使用した場合にエラーの発生率が高く、カードリーダーや接続するUSBコネクタを変更しても、エラーの発生状況に変化は見られませんでした。
また、検出したデータ量が多い場合に、プレビューを開くとアプリの動作が不安定になり、最悪のケースではハングアップして強制終了が必要になるため注意が必要です。

AI(ChatGPT)による評価

🧠RecoveryFox AI は、削除されたファイルを対象とするデータ復元ツールであり、操作の単純さと自動化されたスキャン処理に特徴があります。クイックスキャンとAIスキャン(ディープスキャン)を組み合わせることで、論理削除ファイルの検出と復元を効率的に行える構造を備えています。

ユーザーインターフェースはシンプルで、スキャン対象の選択から復元までが数ステップで完結します。JPEG や PDF など、一般的なファイル形式への対応が明示されており、プレビュー機能を活用して復元対象の確認が可能です。さらに、NTFS、FAT32、exFAT など主要なファイルシステムに対応し、内蔵ストレージ、USBメモリ、外付けHDD/SSDなど、幅広いメディアからの復旧をサポートしています。

一方、復元処理は論理障害に限定されており、物理的なストレージ故障や高度な障害への対応は想定されていません。また、試用版では復元処理を実行できないため、導入前に復元品質を直接検証する手段がない点には注意が必要です。

総じて、RecoveryFox AI は、誤って削除してしまったファイルを復元したいという明確な目的を持ったユーザーに対し、操作負荷の少ない実用的な選択肢を提供するツールです。
ただし、ファイルシステムの制限や障害対応範囲の明確な境界を理解した上で、使用環境との適合性を十分に確認する必要があります。

他ツールとの比較

項目

4DDiGデータ復元ソフト

MiniTool Power Data Recovery 

機能性

操作性

安定性

価格

◎:非常に良い ◯:おおむね良い △:やや劣る ✕:対応していない

備考

RecoveryFox AIに限った話ではなく、市販のデータ復旧ソフトは、正常動作するデバイス上での論理削除(ごみ箱から消えたなど)に限定されており、ハードウェア異常や構造破損への対応はできません。
また、「一部破損ファイルの復元」は、ヘッダやフッタのバイナリパターンを検出し、連続するデータセクタを読み出して再構成する処理です。JPEGやPDFなどの形式では、破損があってもプレビューできる場合がありますが、読み取れた範囲のみを表示・抽出するもので、破損部分そのものを復元するわけではありません。

Windowsでは、ゴミ箱を空にしてもファイルの中身がすぐに抹消されるわけではなく、削除されたファイルに対して「空き領域」マークを付けるだけで、データ本体はそのままディスク上に残っています。
同様に、クイックフォーマットはファイルシステムの管理領域のみを初期化する処理で、実際のデータ領域には手を加えません。一方、通常フォーマットではすべての領域に対してゼロ書き込みや検査が行われるため、データの痕跡も消去されます。
データ復旧アプリは、上書きされるまではデータが残っているという構造的特性を利用し、ストレージ上の未使用領域から、ファイルシグネチャやバイナリパターンをもとに削除ファイルを検出・復元します。
そのためデータが一部でも上書きされて破損すると復元することができません。

更新履歴

  • 2025-07-14:初版公開

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