検索 / ファイルエクスプローラ

Everythingのインストールと使い方

※この記事は https://eizone.info/ より移行したものを再編集したものです。

Everythingは、Windows環境に特化して設計された高速ファイル検索ツールで、インデックスベースの技術により膨大なファイル数でも瞬時に検索結果を表示できます。

Everythingの概要

Everythingの用途と活用シーンです。使用目的や導入を検討する際の参考にしてください。

パソコン内のファイルやフォルダを名前で高速検索したい場合。

保存場所がわからない書類をすぐに見つけたいとき、頻繁に特定のファイルを開く作業を効率化したいときなど。

機能と特長

  • ファイル名とフォルダー名のみを対象としたインデックスを高速に構築
  • AND / OR / NOT などの論理演算子と、正規表現による高度な検索指定が可能
  • インデックスをリアルタイムで更新
  • ネットワーク上のパソコンやサーバ内の検索をサポート
  • 軽量設計でメモリ使用量が少なく、低スペックPCでも安定動作
  • 検索結果をCSV形式などで出力可能

アプリ情報・システム要件

下のタブから各情報をご確認ください。

アプリ情報

開発者

David Carpenter氏

開発者の拠点

公式サイト

https://www.voidtools.com

アプリのバージョン

1.4.1

提供形態

フリーウェア

ライセンス形態

プロプライエタリ(私有ライセンス)

システム要件

OS

Windows 11/ 10/ 8.x/ 7/ Vista/ XP

CPU

メモリ

ストレージ

インストールと設定

スライドを進めるには、画面右端の矢印をクリックしてください。

Everything 1.4.1 001
Everything 1.4.1 001
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インストールの手順
  • 公式サイト から 使用環境 に合わせてインストーラーをダウンロード
  • ダウンロードしたインストーラーを起動し、セットアップで使用する言語を選択
  • 使用許諾契約書に問題なければ「同意する」を選択
  • インストール先を確認して「次へ」
  • インストールオプションはデフォルト設定で「次へ」
  • ユーザーアカウント制御のプロンプトが表示されたら「はい」で許可
  • 「完了」でセットアップ完了

インストールオプションの「NTFS indexing」は、NTFSボリュームをインデックス化する機能で、有効にするには「Everythingサービスのインストール」または「管理者権限での実行」が必要です。
検索を常時スムーズに行うには、ユーザーに必要なファイルアクセス権を付与する「Everythingサービスのインストール」を推奨します。

設定

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設定画面は[ツール]の[オプション]で開きます。

Everything 1.4.1 010

基本的にはデフォルト設定で問題ありません。

Everythingは、検索ワードが未入力の状態ではすべてのファイルを表示しますが、「検索ワードが未入力のとき、結果を隠す」を有効にすると、この初期表示を抑制してインデックス内容を非表示にできます。

「交互別色表示」を有効にすると、一覧の背景に交互の色分けが適用され、視認性が向上します。

[新規検索ウインドウキー]には任意のホットキーを設定でき、割り当てたキーで Everythingを起動できます。

ネットワークドライブの追加

Everything 1.4.1 011

NASなどネットワーク上のドライブを検索対象へ追加する場合は、[フォルダ]で「追加」をクリックし、フォルダーの参照画面で[ネットワーク]から目的のフォルダを選択します。

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[ネットワーク]に目的のフォルダが表示されない場合は、[フォルダー]欄にパスを直接入力します。

Everything 1.4.1 014

追加したフォルダの更新頻度に応じて、[更新]の実行タイミングを設定します。

ETP/ FTPサーバ 機能(ネットワーク上のパソコンを検索)

ETP/ FTPサーバ機能を有効にすると、Everythingをネットワーク上の他の端末から検索または参照できるようになります。

ETP/ FTPサーバ 機能を利用するには、検索対象のパソコン(サーバ側)と、検索を行う側のパソコン(クライアント側)の両方に Everythingをインストールしておく必要があります。
また、セキュリティソフトがネットワークを監視している場合は Everything からのアクセスを許可してください。

用語解説

ETPは Everything専用の通信規約(プロトコル)で、ネットワーク上の別のパソコンに保存されたファイル名を対象に、実際のファイルにはアクセスせず名前だけを高速で検索できます。
検索対象のパソコン(サーバ)と検索する側のパソコン(クライアント)の両方に Everythingをインストールして使用します。

FTPは一般的なファイル転送用のプロトコルで、ネットワークを通じて他のパソコンのファイルに直接アクセスできます。
Everythingで FTPサーバ機能を有効にすると、別のパソコンからファイルの中身を参照したり、ダウンロードが可能になります。

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[ETP/ FTPサーバ]で[ETP/ FTPサーバを有効]にチェックを入れ、必要に応じて[ETP/FTP サーバ ユーザー名]と[ETP/FTP サーバ パスワード]を設定します。

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検索する側のパソコン(クライアント)で Everythingを開き、メニューバーの[ツール]から[ETPサーバに接続]を選択し、接続先のホスト情報を入力します。
ホスト名には接続先パソコン(サーバ)の Windowsシステム情報 に表示されている「デバイス名」を指定します。

サーバ側で[ユーザー名]と[パスワード]を設定している場合は、クライアント側でも同じ情報を入力します。未設定の場合は、ホスト名とパスの表記方法のみを指定してください。

📝 パス表記方法(クライアントがサーバにアクセスするリンクの種別)

  • C:
    クライアント側で C: を指定すると、自身のパソコン内のCドライブが参照されるため、サーバ側のファイルにはアクセスできず無効となります。
  • //Server/C
    Windowsの共有機能を使ってネットワーク経由で接続する形式で、ファイルにアクセスするにはサーバ側で該当ドライブやフォルダを共有設定する必要があります。
  • //Server/C$
    Windowsの管理共有(ドライブ末尾に $ が付いたもの)を利用する形式で、使用するにはサーバ側でUAC(ユーザーアカウント制御)を無効にしておく必要があります。
  • ftp://host/C:
    FTP経由でファイルにアクセスする形式であり、サーバのFTP設定で「FTPのダウンロードを許可する」が有効な場合は、ウェブブラウザからファイルのダウンロードが可能になります。
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サーバは複数登録できますが、検索を行うには接続先のホストをその都度切り替える必要があります。

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サーバ経由の検索から Everything本体のローカル検索に戻すには、[ツール]メニューから[ETPサーバから切断]を選択します。

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使い方

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検索バーにキーワードを入力すると、Everythingの部分一致検索(あいまい検索)機能により、入力語句を含む名前のファイルやフォルダが抽出されます。
た、パスの入力(たとえば Dドライブ内を検索する場合は d:\)によって検索対象を絞り込めるほか、ANDや ORなどの検索演算子も合わせて利用できます。

📝 検索演算子

  • AND検索
    すべての検索語を含むファイルを対象とするには、検索語を半角スペースで区切って入力します。
  • OR 検索
    いずれかの検索語を含むファイルを対象とするには、検索語の間に |(バーティカルライン)を挿入します。
  • NOT 検索
    特定の語を除外するには、除外したい語の前に !(エクスクラメーションマーク)を付けて指定します。
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メニューバーの[検索]では、英字の大文字と小文字の区別や単語の完全一致といった条件を指定できるほか、オーディオ・圧縮ファイル・ドキュメントなど、特定のファイル種別に絞り込むフィルタも利用できます。

ブックマーク

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使用頻度の高い検索条件は、メニューバーの[ブックマーク]から[ブックマークを追加]で登録できます。
[名称]にはブックマーク名を入力し、検索ルールの設定が可能です。検索範囲の指定や隠しファイルを除外する条件などは[デフォルトの検索文字]欄に入力します。

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検索対象を[ローカルの検索データ]から[ETPサーバ]に切り替え、サーバのホスト名を入力してブックマークに登録しておくと、1クリックで ETPサーバに接続できます。

AI(ChatGPT)による評価

🧠Everythingは、ファイル名検索という用途に特化した高速・軽量な検索ツールとして非常に完成度が高く、日常的に大量のファイルを扱うユーザーにとっては不可欠なユーティリティとなり得ます。
一方で、ファイル内容の検索や高度なメタ情報検索には対応していないため、これらの機能が必要な場合は別の補助ツールとの併用が現実的です。

設定や一部機能において初心者にはややとっつきにくい側面がありますが、基本的な操作だけであれば導入直後から十分に活用可能で、検索機能は絞り込まれているものの、精度・応答速度・軽快さという点では他の一般的な検索ツールを圧倒しています。
特に、検索演算子やブックマーク機能を併用することで、高速かつ効率的な検索環境が構築できます。

目的が「ファイル名の迅速な検索」である場合、Everythingは非常に適した選択肢といえます。

他ツールとの比較

項目

DocFetcher

UltraSearch

Agent Ransack Lite

機能性

安定性

処理速度

動作の軽さ

◎:非常に良い ◯:おおむね良い △:やや劣る ✕:対応していない

動画で見るインストールと使い方

備考

Windows標準の検索機能の代替え手段として長年支持されてきた Everythingは、Start11 v2 に統合されており、同ツールを導入することでスタートメニューの検索バーから検索結果を直接表示できます。

更新履歴

  • 2025-06-07:eizone.info(初版公開日 2020-8-15、最終更新日 2024-10-11)の記事を編集して初版公開

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