MPC-HCのインストールと使い方 | How to Apps
メディアプレーヤー

MPC-HCのインストールと使い方

MPC-HC(Media Player Classic – Home Cinema)は、多様な形式の動画・音声ファイルや HDR動画を再生できる、Windows用の無料のオープンソースメディアプレーヤーです。

MPC-HCの概要

MPC-HCの用途と活用シーンです。使用目的や導入を検討する際の参考にしてください。

コーデックを追加せず、軽量な環境で多様な形式の動画・音声ファイルを再生したい場合、HDR動画を正しい色で再生したい場合、字幕を表示・検索して動画を視聴したい場合、再生速度や繰り返し区間を調整して再生したい場合。

HEVCや AV1などで記録された動画が再生できないとき、HDR対応ディスプレイで HDR動画を視聴したいとき、外国語の動画に字幕を付けて視聴したいとき、講義動画や語学教材の特定の区間を繰り返し再生したいときなど。

機能と特長

  • シンプルなインターフェースと軽量な動作
  • HEVC(H.265)・VVC(H.266)・AV1などの動画形式、AC-4などの音声形式の再生に対応
  • MPC Video Rendererを同梱し、HDR動画と Dolby Visionの再生に対応(madVRも選択可能)
  • 外部字幕の読み込み、字幕のオンライン検索、副字幕(SRT)による2言語の字幕の同時表示に対応
  • 再生速度の変更、A-Bリピート、再生位置の記憶による続きからの再生に対応
  • シークバーでの映像プレビュー、ダーク・ライトのテーマ、ツールバーやショートカットキーのカスタマイズが可能
  • yt-dlpを組み合わせた動画サイトのストリーミング再生に対応(別途セットアップが必要)

アプリ情報・システム要件・仕様

下のタブから各情報をご確認ください。

アプリ情報

開発元

clsid2氏

開発元の拠点

不明

公式サイト

https://github.com/clsid2/mpc-hc

アプリのバージョン

2.8

提供形態

オープンソースソフトウェア

ライセンス形態

GPL-3.0

Git

システム要件

OS

Windows 11/ 10/ 8.x/ 7(32-bit・64-bit)

CPU

–

メモリ

–

ストレージ

–

サポートしているファイル形式

動画

AVI、MPEG、MPEG-TS、DVD-Video、Matroska、WebM、MP4、QuickTime Movie、3GP、Flash Video、Ogg Media、Real Media、Windows Media Video、Bink、FLIC、IVF、Blu-ray(BDMV・MPLS)、DivX、AMV、MXF、DV

音声

MP3、AAC(M4A)、AC3、E-AC3、DTS、TrueHD、FLAC、ALAC、APE、WAV、AIFF、WMA、Ogg Vorbis、Opus、TAK、TTA、WavPack、Musepack、AMR、MIDI、DSF、オーディオCD

プレイリスト

M3U/M3U8、PLS、ASX、CUE、MPCPL

インストールと設定

スライドを進めるには、画面右端の矢印をクリックしてください。

MPC HC v2 001
MPC HC v2 001
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インストールの手順
  • GitHubのダウンロードページ で[Latest]と表示されている最新の安定版を確認し、[Assets]から使用している Windows のアーキテクチャ(x64 または x86)に対応するインストーラー(.exe)をクリックしてダウンロード
  • ダウンロードしたインストーラーを起動し、ユーザーアカウント制御のプロンプトが表示されたら「はい」をクリックして許可
  • セットアップに使用する言語を選択して「OK」をクリック
  • 使用許諾契約書に問題なければ同意して「次へ」をクリック
  • インストール先を確認して「次へ」をクリック
  • コンポーネントの選択はデフォルト設定で「次へ」をクリック
  • スタートメニューのフォルダもデフォルト設定で「次へ」をクリック
  • デスクトップアイコンを作成する場合はチェックを入れて「次へ」をクリック
  • インストールの設定を確認して「インストール」をクリック
  • 「完了」でセットアップ完了
K-Lite Codec Pack

K-Lite Codec Packの Standard以上には MPC-HCが同梱されており、K-Lite Codec Packのインストール時に MPC-HCを同時にインストールできます。

K-Lite Codec Packからインストールすると、ファイルの関連付けや、音声・字幕の優先言語などの設定をインストール時に行えるほか、ビデオレンダラーとハードウェアデコードが環境に合わせて自動で設定されます。
ただし、バージョン 2.7.4以降の MPC-HCは、単体でもビデオレンダラーとハードウェアデコードを自動で設定するため、MPC-HCのインストーラーからインストールして問題ありません。

K-Lite Codec Packのインストールと設定
K-Lite Codec Packは、Windowsで動画・音声ファイルを再生するために必要なコーデックや DirectShowフィルターをまとめた無料のソフトウェアパッケージです。DirectShowに対応したプレーヤーで主要な形式を再生したい場合や、コーデックの不具合を解消したい場合などに利用できます。本稿では、「K-Lite Codec Pack」の導入手順と設定について解説します。

ファイルの関連付け

Windows 11/ 10では、アプリから既定のアプリを変更できないため、動画や音声ファイルを MPC-HCで開く場合は、MPC-HCにファイル形式を登録したうえで、既定のアプリに指定します。

MPC HC v2 011

MPC-HCを起動し、メニューバーの[表示]から[オプション]を開きます。

MPC HC v2 012

左サイドパネルの[プレーヤー]から[形式]を選択し、「管理者として実行」をクリックします。ユーザーアカウント制御のプロンプトが表示されたら「はい」をクリックして許可します。

MPC HC v2 013

関連付けるファイル形式にチェックを入れて「OK」をクリックします。

MPC HC v2 018

動画ファイルを右クリックし、コンテキストメニューから[プログラムから開く]の[別のプログラムを選択]で、[MPC-HC]を指定して「常に使う」をクリックします。

HDR動画の再生

MPC-HCで HDR動画を正しい色で再生するには、ビデオレンダラー(動画の映像データを画面に表示するための仕組み)に[MPC Video Renderer]または[madVR]を使用する必要があります。

MPC HC v2 015

[オプション]の左サイドパネルで[再生]から[出力]を選択し、ビデオレンダラーに[MPC Video Renderer]が選択されていることを確認します。[MPC Video Renderer]以外のビデオレンダラーが選択されている場合は[MPC Video Renderer]に変更します。

Windows 11/ 10で MPC Video Rendererを使用する場合、公式では LAV Video Decoderのハードウェアデコーダーを D3D11に変更することを推奨しています。

MPC HC v2 016

[オプション]の[内部フィルター]で「ビデオデコーダー」をクリックし、[Hardware Decoder to use]で[D3D11]を選択します。

表示設定

MPC-HCでは、ダーク・ライトのモダンテーマや、シークバーでの映像プレビューなど、画面の表示を変更できます。

MPC HC v2 017

[オプション]の[プレーヤー]から[ユーザー インターフェイス]を選択し、テーマやシークバーの高さを設定します。シークバーにマウスを合わせた位置の映像をプレビュー表示する設定も、同じ画面で変更できます。

字幕の検索の設定

MPC-HCで字幕をオンラインで検索するには、字幕のプロバイダーに登録されている OpenSubtitlesを有効にする必要があります。

MPC HC v2 023

[オプション]の左サイドパネルで[字幕]から[その他]を選択し、プロバイダーの一覧で[OpenSubtitles.com]にチェックを入れます。また、日本語の字幕を検索する場合は、[言語の優先順位]に「ja」を入力します。
動画を開くと自動で字幕を検索する場合は、[ローカルで見つからない場合は、字幕を自動的に検索してダウンロードする]にチェックを入れます。

使い方

MPC-HCの画面は、メニューバー、映像の表示エリア、シークバー、操作ボタン、ステータスバーで構成されています。

MPC HC v2 019

ファイルを関連付けしていれば、ファイルを開くと MPC-HCで再生されます。
関連付けしていない場合は、MPC-HCにファイルをドロップするか、メニューバーの[ファイル]から[ファイルを開く]を選択して、再生するファイルを指定します。
途中まで再生したファイルは、次に開いたときに前回の続きから再生されます。

📝 便利な操作

  • Ctrl+マウスホイール
    動画の再生位置を素早く移動します。
  • PageUp/ PageDown
    同じフォルダ内の前後のファイルに移動します。
  • コマ送りボタンの右クリック
    1コマ戻します。
  • 「1」キー/ 「3」キー
    「1」で映像以外の表示を隠し、「3」で通常の表示に戻します。

字幕・音声

MPC-HCでは、動画に含まれる音声トラックや字幕トラックの切り替えに加え、外部字幕ファイルの読み込みや、字幕のオンライン検索ができます。

MPC HC v2 020

音声や字幕のトラックは、再生画面の右クリックメニューから選択します。

MPC HC v2 021

字幕ファイルを使用する場合は、メニューバーの[ファイル]から[字幕]の[字幕を読み込む]で使用する字幕ファイルを指定します。

MPC HC v2 024

字幕をオンラインで検索する場合は、「D」キーを押すと字幕の検索画面が表示されます。
OpenSubtitlesが有効になっていない場合は、字幕を検索できません。

MPC HC v2 025

検索結果から使用する字幕にチェックを入れ、「ダウンロード」をクリックすると、字幕が読み込まれて再生中の動画に表示されます。

再生速度の変更

MPC-HCでは、動画の再生速度を変更できます。

MPC HC v2 026

メニューバーの[再生]から[再生速度]を選択して、再生速度を変更します。
再生速度のボタンはデフォルトで 2倍ずつ変化するため、10%など細かく変更する場合は、[オプション]の[再生]で速度の変化量を変更します。

A-Bリピート

A-Bリピートは、動画の指定した区間を繰り返し再生する機能です。

MPC HC v2 027

繰り返す区間の開始位置で「[」キー、終了位置で「]」キーを押すと、赤色のマーカーが表示され、その区間が繰り返し再生されます。

AIによる評価

🧠 MPC-HCは、長期にわたって開発が続いている定番の無料メディアプレーヤーです。LAV Filtersによる幅広い形式への対応と、MPC Video Rendererによる HDR動画の再生を標準で備えており、ユーザーレビューでは、動作の軽さや安定性に加え、シンプルな画面と豊富な設定項目を両立している点が評価されています。近年のバージョンで追加されたダークテーマやシークバーのプレビュー、A-Bリピートなども好意的に受け止められています。

一方、3D(立体視)表示に対応していないことや、ISOファイルを直接再生できないことを不満とする声もあります。また、4K動画の再生時に CPU・GPUの使用量が多くなったという報告や、バージョンアップに伴って字幕表示などに不具合が生じたケースも報告されています。

総合的には、Windowsで多様な形式の動画を手軽に再生したい場合や、HDR動画を正しい色で視聴したい場合には有力な選択肢です。一方で、Blu-rayのメニュー表示や 3D(立体視)表示を求める場合は、他のプレーヤーの検討が必要になることもあります。

備考

MPC-HCは、2006年に開発が停滞した Media Player Classicから派生したメディアプレーヤーです。旧開発チームは開発者の不足を理由に 2017年7月に開発を終了しましたが、2018年1月から clsid2氏による更新版が公開されています。また、MPC-HCから派生した MPC-BE も開発が続いています。

MPC-HCは Blu-rayの再生に対応していますが、保護された Blu-rayを再生するには別途復号ツールが必要で、Blu-rayのメニューにも対応していません。

MPC-HCの設定はデフォルトでレジストリに保存され、[オプション]の[その他]にある「エクスポート」でバックアップできます。

更新履歴

  • 2026-10-28:eizone.info(初版公開日 2021-09-19、最終更新日 2025-01-18)の記事を編集して初版公開

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